詳しすぎるぞ！出場チーム紹介！！宮城県名取高校（宮城県）
インターハイ常連校ではあるが、まだ優勝はもちろん、入賞（６位以内）常連でもない。しかし、ちょっと男子新体操を知っている人なら名取高校の名前を知らない人はいない。そのくらい男子新体操のひとつのブランドとして成立しているのが名取高校だ。
名取高校が一躍有名になったのは、7年前。ジュニア時代から「白石の三つ子」として有名だった佐藤兄弟（綾人・颯人・嘉人/現在、青森大学4年生）が入学してきたのだ。超高校級の力をもつ3人に、演技構成作り、指導力に定評のあった本多和宏が率いるのだから、弱いはずはない。
学校の体育館にはスプリングマットはおろか、女子用の薄いマットすら満足にない。日頃の練習ではほとんどタンブリングを入れての通しはできないという恵まれない練習環境ながらも、名取はインターハイ常連校となった。そして、佐藤兄弟が卒業した後も、その後輩たちは「名取の伝統」とも言うべき、スタイリッシュで斬新な演技を継承している。
その演技が「かっこよさ」で話題になることが多い名取高校だが、さらに多くの人の心を揺さぶったのが、2019年の作品だった。演技の終盤に手話を取り入れたこの作品は、曲との融合もあり、ただ「かっこいい！」だけではないなにかを観客の心に残した。順位や点数では測れない魅力、伝える力をこの名取2019は持っていたのだ。そんな名取高校が、オンライン選手権ではどんな演技を見せてくれるのか。どんな状況であっても「魅せること」にこだわる名取だけにおおいに期待できそうだ。
※参考記事（2019インターハイ※動画有）
「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」
