スポーツ 男子新体操全国オンライン選手権 2021,09,21

【鹿児島実業高校】真面目にやればインターハイ入賞圏内? の力をもつ最強の鹿実が見せる極上エンターテインメント

鹿児島実業高校

今年の5月。インターハイ鹿児島県予選で見せた鹿児島実業の演技は、世間によく知られ、動画サイトを席巻しているコミカル演技ではなかった。

「えっ?これが鹿実?」と驚くほどの真面目な、そして美しい演技。さらにタンブリングも強く、難易度の高い交差技も組み技も見事に決めていた。2021年の鹿実はおそらく強いことは、昨年からわかっていた。インターハイのなかった2020年に入学した選手に力のある選手が多く、さらにその上の学年も粒揃いだった。男子新体操の強豪校が多い九州では、いつものコミカル演技では九州予選を勝ち抜くのは難しい。ならば、予選は真面目な演技で勝負を懸ける! と樋口靖久監督が決意できたのは、真面目にやってもしっかりと見せられる演技ができるだけのチームを作り上げる自信があったからだ。そして、狙い通り、県予選、九州予選と「鬼滅の刃」の曲を使ったシリアスな演技で勝ち取ったインターハイの舞台。ベストメンバーで真面目な演技をすれば、ことによってはインターハイで入賞もできる、そんな可能性もちらついていた。

しかし。

インターハイ団体競技のトリとしてフロアに上がった鹿児島実業は、名探偵コナンを模した衣装を身につけていた。この衣装でも演技は真面目にやるのかもしれない、とほんの少し思ったがそんな訳はなかった。「名探偵コナン」でおなじみのスケートボードや麻酔銃のシーンを織り交ぜながら「コナンワールド」全開! いや鹿実ワールド全開! の演技で、無観客開催ではあったがライブ配信で見ていただろう多くの観客を爆笑の渦に巻き込んだ。SNSでもこの演技の直後から「コナン」「鹿実」「粉雪(演技を見ればわかる)」などの単語が飛び交った。どんなに力のあるメンバーが揃っていても、彼らはインターハイで自分たちがなにを期待されているかを知っている。そして、その期待に全力で応える(たとえ審判には叱られても)、それが鹿実なのだ。

オンライン選手権にも、鹿児島実業高校チームは、インターハイと同じメンバーで挑む。演技はもちろん「名探偵コナン」。おおいに笑ってほしいし、彼らもそれで本望だとは思うが、できることならば、ただ面白いだけでなく、男子新体操選手としての彼らの能力の高さにもぜひ注目してもらいたい。キレのいいスピード感のあるタンブリング、伸びやかな体操。そして音に合わせた動きの抜群のシンクロ性と表現力。どれも一級品だ。そんな彼らがやるから最高に面白い! それが今年の鹿実の演技なのだ。

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