スポーツ 男子新体操オンライン選手権 2020,09,09

【予選出場チーム紹介】青森山田高校(青森県)

詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!青森山田高校(青森県)

第1回となる今年の男子新体操オンライン選手権で予選を1位通過したのは青森山田高校だった。昨年のインターハイでは惜敗の準優勝。そのときのメンバーが4人も残っている今年の青森山田は、高校選抜もインターハイも最強の優勝候補だった。

それだけに、コロナ感染拡大による数々の大会中止には、どれほど悔しい思いをしたか、想像に難くないが、インターハイ中止が決まった際のニュースやTBSのテレビ番組で流れたチームの様子やキャプテンのコメントなどは、じつに前向きだった。おそらく、2020年がこういう年になりかねないことを早い時期から想定していたのだろうと感じた。いつもの年とは違っても、この2020年という新しい時代の始まりを自分たちが切り拓くんだ! という気概を感じたのだ。

そもそも青森山田はそういうチームだ。過去にも、男子新体操が大きな変化を見せたとき、その潮流はたいてい青森山田が発祥だった。1987年、インターハイ初優勝、翌年も連覇と「昭和最後の覇者」となった青森山田は、平成の30年間、ずっと男子新体操界のトップチームだった。そして、大会成績が素晴らしいだけでなく、トップチームだからこそ挑戦を続け、男子新体操に変革をもたらしてきたのが青森山田なのだ。

テレビのバラエティー番組がしきりに男子新体操を取り上げていた2008年、組み技のインパクトで圧倒する九州勢に対して、「ダンス新体操」とときには揶揄されるほど、青森山田の演技は異彩を放っていた。そして、評価も勝ち取った。今では当たり前になっている裾の広い試合着も青森山田が最初に取り入れたものだ。近年では、いち早く公式YouTubeチャンネルを開設し演技動画の公開などにも取り組んでいる。

伝統校だけに、「成績は二の次」と割り切ることはできない。今でも全国から青森山田に憧れ、目指して進学してくる生徒も多いだけに、「優勝争いできるチーム作り」は青森山田の至上命題だ。しかし、「勝つことだけ」を目指しているのではなく、男子新体操に未来に繋がる活動をすること、それこそが青森山田というチームの真骨頂だ。

いつも男子新体操の新しい時代の先頭をきってきた青森山田には、この新時代の大会がじつにフィットしている。だからこそ、オンライン選手権という、未知数の大会にも熱く、真剣に取り組んできた。その真剣さあっての予選1位通過。そして決勝では、もちろん「初代チャンピオン」の称号を彼らは本気で獲りにくる。

※参考記事(2019インターハイ

「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」

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