詳しすぎるぞ！出場チーム紹介！！鹿児島実業高校（鹿児島県）
現在はコミカル演技ですっかり有名になったが、この路線になったのは、2004年の広島インターハイあたりから。ピンクレディーの「UFO」を使った演技で観客の度肝を抜き、笑いを誘った。その攻めた演技構成ゆえに、減点されたり、反省文を書かされたり、とお騒がせチームという印象をもたれることもあるが、じつはしっかり技術も磨いている。
2018年には、鹿児島実業OBの福永将司（当時：国士舘大学）が個人総合で、内村史朗（当時：青森大学）が団体で全日本選手権を制覇している。現在も、国士舘大学に吉留大雅、青森大学に石牟禮華月と、高校卒業後も新体操を続ける選手も増えている。
一時期は、部員不足で団体が組めず苦しんだ時期もあったが、スポーツ名門校・鹿児島実業でも目玉となる部活動に成長してきている。
観光誘致のキャンペーンにも担ぎ出されるに至っては、かるかんや黒豚や白くまにも並ぶ鹿児島名物となった感のある鹿児島実業高校男子新体操部だが、部を率いる樋口監督のポリシーは今も昔も変わらない。
子ども達に新体操で楽しい思いをさせたい。自信をつけさせたい。」
そして、演技を終えて満面の笑みでフロアから戻ってくる選手たちの顔を見る瞬間、それが樋口監督の至福の時なのだ。
今年は、インターハイという最高の舞台は失ったが、日本中に笑いを届けること、日本を元気にすることを鹿児島実業は、あきらめてはいない。オンライン選手権では、「鹿児島実業のエキス」がぎゅっと詰まった濃厚な演技を見せてくれるに違いない。
「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」
