スポーツ 男子新体操オンライン選手権 2020,08,24

【予選出場チーム紹介】京都市立紫野高校(京都府)

詳しすぎるぞ!出場チーム紹介!!京都市立紫野高校(京都府)

新型コロナ感染拡大のあおりでインターハイが中止になった。もちろん、インターハイを目指していたすべてのチーム、選手が悔しい思いをしたことと思う。が、中でもとびぬけて悔しかったのではないかと思うのが、この京都市立紫野高校だ。

紫野高校といえば、個人では個性的な名選手を数多く輩出しているが、団体ではなんと言っても2013年のチームが凄まじかった。近畿ブロック大会での演技が話題になり、「今年の紫野は強い!」との前評判通り、インターハイでも8位(当時の採点方式で18.550。3位に入った恵庭南高校の18.800と比べても遜色ない得点だった)、全日本選手権にも出場したのだ。

翌2014年も、網野高校との熾烈な代表争いを制してインターハイ出場、順位は9位と前年から1つ落としたが、得点はやはり18.550と高かった。この頃の紫野高校には、ジュニア時代に体操競技をやってきた、いわゆる「体操あがり」の選手が多く、そのタンブリング力はまさに超高校級だったのだ。このころの選手たちの多くが、大学でも新体操を続け、それぞれの進学先で戦力になっていたのを見ても、2013~2014の紫野高校の充実ぶりがわかる。

しかし、その後、2015年には網野高校が京都代表になり、2016年からは兵庫、大阪勢の後塵を拝することになり、京都からはインターハイ団体競技に代表を出せずにいる。この間、2017~2019年には京都のジュニアクラブ京都少年体操学校が3年連続で全日本ジュニアに団体で出場。個人でも双子の山本兄弟や藤本太陽など目立った選手が出始めた。ジュニアの強化が進めば、紫野も再び全国の舞台で戦うことができる、上位争いにも加わっていけるに違いない、そんな期待が膨らんできていた2019年、まず網野高校を破り、京都の代表になった紫野高校は、近畿ブロック大会で2位以内に入り、2014年ぶりのインターハイ出場を目論んでいた。

この年、清風高校(大阪府)は、3年生が多く、全国でも優勝争いに加わるのでは、と言われる力があった。現実的な目標は2位。尼崎西高校(兵庫県)とのガチンコ勝負だった。近畿ブロック大会での試技順は、尼崎西が6番、紫野は7番でトリだった。先に演技を終えた尼崎西は、インターハイ出場に値する演技を見せた。タンブリングも強く、柔らかさと大きさのある徒手は見ごたえがあった。これは「今年も尼崎西かな」と思われたが、その後に演技した紫野高校の演技もまた、素晴らしかったのだ。スポーツらしさ全開の迫力ある演技は、じつに紫野高校らしかった。これは、どちらが勝ってもおかしくない。そんな接戦になった。

結果、尼崎西15.250、紫野15.200という僅差で、紫野高校は2019年のインターハイ出場を逃した。納得するには、その差はあまりにも小さすぎた。救いは、紫野高校のメンバーには1年生が多く、まだあと2年間チャンスが残っているということだった。だからこそ、おそらく今年の紫野高校は、並々ならぬ思いでインターハイ出場を獲りに行くに違いないと思っていた。それができるメンバーも揃っているのだから、期待も膨らんでいた。

それが、春先からすべての大会が中止になった。1年前のあの悔しさを今年こそ晴らすのだと思っていただろう紫野高校の選手たちの思いは想像に難くない。オンライン選手権という場も、紫野高校にとってはただの「インターハイの代わり」ではない。もう一度、全国の舞台でアッと言わせる演技を見せるための第一歩だ。去年悔しい思いをした1年生たちが、来年は3年生になる。そのとき、どんな演技を見せてくれるのか。まずは、オンライン選手権でその片鱗を見せてくれるに違いない。

※参考記事(2014年京都の陣~京都市立紫野高校)

「新体操沼はまり歴20年ライターが見る 男子新体操オンライン選手権2020」

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