スポーツ 男子新体操全国オンライン選手権 2021,09,15

「もっともっと多くの人達に男子新体操を届けたい! だから、男子新体操オンライン選手権リターンズ」

2021年になり、コロナの感染拡大は一進一退を続けてはいたが、3月には2年ぶりの高校選抜大会が開催された。しかし、これも無観客での開催。
さらにその後も、感染者数急増は繰り返し起き、春の県総体は開催されたところが多かったが、ブロック大会は中止になった地区もあった。それでも、異議を唱える声も少なからずありながらも夏にはオリンピック、パラリンピックも開催された。そして、8月にはインターハイも、なんとか今年は開催にこぎつけた。
感染者数を見れば、昨年の比ではないが、それでもスポーツの大会とコロナは共存の道を模索しつつあった。もちろん、ことごとく大会が中止になった昨年に比べたら「ずっとまし」だったことは間違いない。選手たちも、ファンも「大会が開催されたこと」には感謝の気持ちでいっぱいだった。オリパラに出場した選手たちがそうだったのと同じように。

ただし、「大会開催」と引き換えに失ったものは大きい。とくに、新体操のような「人に見せる、見てもらうこと」が大きなモチベーションとなる競技にとっては、どこまで続くかわからない「無観客状態」は堪える。とりわけ男子新体操は、2021年になってからはアニメが放送され人気を博したこともあり、ファンや競技者を増やす絶好のチャンスが巡ってきたにもかかわらず、現地観戦の機会はない。そんな状態が続いていた。

この状況下で、男子新体操オンライン選手権はどうするべきか。
高校選抜もインターハイも開催された以上、お役御免なのか。

議論を重ねた末の結論は、「今年も開催」だった。
「男子新体操」という、見る人に感動や希望を与えるコンテンツの魅力を伝える場は、今も圧倒的に不足している。コロナ禍も収束したわけではなく、今後より状況が悪化することも考えられる。
ならば、「オンライン」だからできること、はまだあるはずだ。

「第2回男子新体操オンライン選手権」の開催が発表されると、多くのチームから参加意思が表明された。やはり、男子新体操の魅力を伝えられる場としてオンライン選手権は求められている、と確信した直後、事態は一変した。
爆発的に増えた感染者数を鑑み、多くの地域で緊急事態宣言、あるはまん延防止措置が発令され、部活動の中止や公共施設の閉鎖が相次いだ。

「男子新体操オンライン選手権」は、感染拡大の可能性を最小限にするために、出場チームは自分たちの活動場所で演技を行い、その映像を本部で審判員たちが採点する、別室でアナウンサーや解説者が実況を加え、リアルタイムで配信(今年はCS放送ののちYouTubeで公開)という方式をとっている。選手たちはいつも練習しているのと同じ環境で大会に出場することができ、一か所に全国から多くの選手が集まるのとは違ってリスクは圧倒的に低い。ところが、その「いつもの練習」さえもできない。今年はそこまで状況が悪化した。
そして、当初は参加を予定していたチームが続々と出場を辞退してきたのだ。

万事休す。

しかし、そこであきらめないのが、男子新体操人であり、「男子新体操オンライン選手権」だ。9月23日のオンライン選手権当日に、演技を行うことが難しいチームに関しては、動画によるエキシビションという形で出演してもらう、という策をとることにした。
結果、現時点では10チーム超のチームがエキシビション出演に手を挙げている。昨年優勝校である青森山田高校も、青森県の措置で部活中止となってしまい出場を断念せざるを得なかったが、エキシビション出演にはいち早く名乗りをあげた。

そう。

男子新体操の選手たちは、いつも。
「自分たちの演技を見てほしい」んだ。
本当ならば、会場で間近に見てほしいし、拍手や歓声に包まれて演技をしたいんだ。
でも、それが叶わない今ならば、せめてオンラインで!
青春をかけて作り上げてきた演技を日本中、世界中の多くの人たちに届けたい。
その強い思いに応えるために「男子新体操オンライン選手権」は誕生したのだった。
そして、その思いは今年も変わることはない。
昨年からさらに映像特化型に進化した「2021男子新体操オンライン選手権」に乞うご期待! だ。

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